中央区渡瀬町・三輪建装様[カバー工法×塗装]

今回ご紹介させていただくのは中央区渡瀬町の有限会社三輪建装様です。

今回施工させていただいた三輪建装様の建物は築年数以上に傷みや劣化が進行していました。

外壁材が決して悪いというわけではなく比較的海から近いことで潮風を受けたり、車の通行が多い道路沿いから排気ガスを受けたりする環境であることも影響していたと思われます。

特に白基調であった外壁のため埃や付着物が目立つ状態でした。

施工主様との打ち合わせを重ね上記問題を解決するために、今回は「カバー工法×塗装」をご提案させていただきました。

カバー工法とは既存の外壁に新しい外壁材を上貼りする施工で、メリットは既存外壁材を張り替えるよりも安価なことがひとつ。また外壁材を重ねることから壁と壁の間に空気の層が作られます。この空気層が暖かい空気や冷たい空気などを遮断するため、夏は涼しく冬は暖かい室温をキープすることができます。さらに外壁が二重になることから遮音性も上がるといったメリットがあります。

まずは新たな外壁材を張り付けるために胴緑を設置していきます。外壁材の重ね貼りを行うと、外壁の内側と外側に生じる気温差や湿気が原因で壁の内側に結露が発生する場合があります。

この内部結露を防ぐには胴縁を設置し空気の通り道を確保することが必要です。

胴縁の上にガルバリウム銅板を貼っていきます。外壁材も多種ありますがガルバリウム銅板(金属系サイディング)の特徴としては耐久性や熱と凍結に強いといったメリットがあります。特に外壁を重ねることで耐震性に影響を及ぼす場合もありますが、ガルバリウム銅板は比較的軽量なため耐震性の影響を抑えることができます。

トタン部分の外壁は塗装工事を選択。既存の外壁材を生かしながら高圧洗浄で汚れを落とし、潮風の影響を受けやすい土地であることから下塗りは防錆効果の高いエポキシ錆止め、中塗りと上塗りは低汚染性に優れたラジカル制御系塗料のファインパーフェクトトップで丁寧に塗装していきます。

トタン素材の屋根も、同じくたっぷりと塗料をのせて仕上げていきます。

付帯部分も丁寧に塗装し艶を十分に出していきます。劣化による傷みのあるフードは新品に交換しました。また三輪建装様の顔である正面玄関の文字看板も新しい外壁材に合わせて新調し全ての工事が完了しました。

今回の施工は「カバー工法×塗装工事」の二刀流での施工となりました。施工主様からの十分な聞き取りを行い、既存外壁の状態を見極めることや建物の所在する環境、建物の美しさと未来を守ることを考えて最善の方法をご提案いたしました。

建物はひとつとして同じものはありません。経年はもちろんのこと形や素材も環境も施工主様の想いも様々です。施工ごとに勉強させられることもあり、ひとつひとつの施工と施工主様との出会いが私の力として積み重なってきました。その力と経験を最善の方法としてご提案してまいります。





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